キュウリ

原産国:ヒマラヤ山麓地帯
ウリ科

 

土づくりをしよう

標準的な土づくりでOK!元肥には有機質を入れて、水持ちを良くしておこう!
植える場所を柔らかくして、元肥を入れておけば、畝は作らなくても大丈夫!
作る場合は低くして、水捌けがよくなりすぎないように注意。

支柱を立てよう!

きゅうりはツルを出して絡みつきながら成長します。
そのため、壁面にきゅうりネットを張ってグリーンカーテンにしたり、トンネル支柱にネット貼ったり様々なやり方がありますが、小規模でお家で手軽にやるなら2m程の支柱を挿して上部を結ぶ、合掌支柱(がっしょう)もお勧めです。

植えてみよう!

畑やプランターの準備ができたら早速、苗を植えてみよう!
苗を買う場合は地這い(じばい)キュウリを買ってしまうとネットに絡まないので注意!
接木苗(病気に強い)もある。

植え付けのチェック項目
  • 植え付けは5月中旬から6月中旬が目安(関東)
  • 苗と苗の間隔(株間)は60cm前後
  • 深植え禁止!
  • 植えた後はたっぷり水やり

本葉が3〜4枚になった頃に植えると◯。早すぎるとかえって成長が遅くなったり、根付かない事も。
しっかり暖かくなった5月中旬ごろに植えると◯。時期をずらして長く収穫することも可。

お互いを邪魔しないように苗の間隔は60cm前後で。

きゅうりは地表の浅い部分に根を張るため、深く植えすぎないように気をつけましょう。
植えた直後はまだ地面から水を吸えないので、たっぷりと水を撒きましょう。

管理をしよう!

1.誘引
ネットの場合は初めの頃だけネットに絡ませてやりましょう。
支柱の場合は麻紐などで緩く結んでやりましょう。キツく縛ると生長で茎が折れてしまうので紐をひねって8の字にすると良いでしょう。

2.水やり
きゅうりは実は90%水分と言われるように、きゅうりは水を多く必要とします。
植え付け直後やプランター栽培ではもちろんのこと、畑でも日照りが何日も続き、葉が萎れてくるようなら水をやりましょう。
水は暑い時間を避け、朝方か夕方におこなうと◯

3.追肥
追肥もしっかりと行うことで、株を強くしましょう。植え付け後、葉の緑色が薄いなと感じたら追肥を行いましょう。
8−8−8の肥料でOK! 有機の場合は早く効く鶏糞や液体のものがお勧め。

4.収穫
きゅうりにとって収穫も大事な管理です。放っておくとスーパーでは見たこともないようなオバケきゅうりに。
出荷されているきゅうりの目安は大体21cmほど。これはかっぱ巻きの海苔のサイズに合わせた大きさです。
ご自宅ではお好きなサイズで。大きくなってしまったきゅうりも冬瓜のように炒め物や汁物にすると美味しく食べる事ができます。

気をつける病気・害虫

病気:ベト病、つるわれ病、ウイルス病とかかる病気の種類は様々ありますが、一番かかりやすく注意が必要なのは「うどん粉病」です。葉っぱの表面が白く粉がふいたようになる病気で生育が徐々に衰えます。
梅雨のジメジメした時期に発生しやすいカビの一種です。


対策:生育初期だけ殺菌剤も散布する方法もありますが、土にワラや抜いた雑草などを敷いておくと雨で跳ねて泥が葉っぱにつくのを防ぐことで病気の予防になります。
生育中期でうどん粉病にかかっても、きゅうりの実自体には見た目も味も影響しないので、あまり神経質になりすぎなくても大丈夫。
きゅうりの実に出る白い粉はうどん粉病ではなく「ブルーム」と呼ばれるもので、新鮮な証拠なので安心して収穫してください。

害虫:一番気をつけるべき強敵は「ウリハムシ」です。その名の通りウリ科の植物の汁を吸い、あっという間に弱らせてしまいます。

対策:生育初期だけ殺虫剤を散布する方法もありますが、ご家庭なら朝方は虫の動きが悪く、手で捕まえる事ができます。
しっかりと肥料をやることで、株が充実すると抵抗力がつき、虫も減っていきますので最初が肝心です。

収量UPのコツ!

きゅうりは真っ直ぐ上に伸びる主茎に対して横に伸びる側枝(子づる)がでて、そこからさらに側枝(孫づる)が出ます。
品種によって、子づるに多く身をつける節なり型と孫づるに多く実をつける飛び節型があります。
基本的に主茎の葉っぱが生えている所を【1節】と数え3節目までの側枝は切ってしまいます。
ざっくり言うと、雨で泥が跳ねるくらい下の方の側枝は切ってしまいます。

側枝は放っておくとどこまでも伸びてしまうので、節なりなら花1〜2個、飛び節なら花2〜3個から先を切ってしまい、
主茎に栄養がいくように育てると収量がUPします。


まとめ

いかがだったでしょうか?
きゅうりを家庭菜園で作れば、おかずが一品増えること間違いなし!
薄く切って漬物にしたり、、、叩いて梅やキムチとあえたり、、、
もちろんサラダやポテトサラダ、冷やし中華にあげたらキリがないですね。

ぜひ、楽しい家庭菜園ライフにチャレンジしましょう!

AUSTRI制作担当

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いおす

プロフィール

役目を終えた樹木たちに新たな活躍の場を。という想いの元、カトラリー・調理器具を中心に様々な木工品を提案しています。 10年程、農業全般に携わってきたため、もっと多くの人に、自然に触れてほしい、身近に感じて欲しいと思い、家庭菜園やお庭の管理など幅広い生活の知恵を発信していきます。