家庭菜園!種から育てる?苗から育てる?

こんにちは。iosuです。

家庭菜園でいよいよ作物を育てよう!という時、ホームセンターに行ったら苗も売ってる、種も売ってる、どれを買ったらいいの〜!?となる人もいる事でしょう。
結論から言うと「野菜によって人それぞれ!」 答えになってないですね。解説していきます!

畑に直まきできる野菜

野菜の中には畑に直接種をまく事ができる野菜と、別で苗に育ててから畑に植えなければいけない野菜があります。

直まきがおすすめな野菜はこちら

・葉菜類・・・コマツナ チンゲンサイ ホウレンソウ 非結球レタス(ガーデンレタス・サニーレタス等)など
・果菜類・・・枝豆(大豆)などの豆類 トウモロコシなど
・根菜類・・・ニンジン ダイコン ゴボウ ジャガイモ・サトイモ(種芋) サツマイモ(芋づる)など

これらの野菜たちは畑に直接種をまくことができるので、安心して種を買ってきてください。もちろん色々な栽培方法があるので、これらの野菜であっても苗作りをする方もいます。

育苗がおすすめの野菜

上の項目で「え!育てたい野菜ないんだけど種じゃダメなの?」と言う方、ご安心ください。詳しく解説します。

育苗がおすすめな野菜はこちら

・葉菜類・・・キャベツ 結球(丸くなる)レタス 白菜 ネギ類など
・果菜類・・・キュウリ ゴーヤ トマト ナス ピーマン スイカ カボチャ メロン イチゴなど
 (つぼみ)・・・ブロッコリー カリフラワー
・根菜類・・・該当なし

これらの野菜は苗作りをします。

自分で育苗しなくてもいい野菜

家庭菜園では基本的に家族で食べる分の野菜を作ることが目的だと思います。

種を買ってきて育苗した場合、1袋あたり10株〜30株ほどの苗が作れてしまいます。
例えばキュウリを家の畑に10株植えたとすると毎日、毎日嫌になるほどキュウリを収穫して食べなければならなくなります。
やがて収穫するのが億劫になり、とんでもない大きさのきゅうりが畑にぶら下がっているのはあるあるです。

だったら多少割高でもキュウリ・ナス・ピーマン・トマトなどを2〜3株ずつ植えれば毎日少しずつ収穫できます。

野菜の種は1袋大体200円から400円くらいが相場です。
苗は1株100円から300円ほど。多少割高に感じるかもしれませんが、色々な種類を育てられて、育苗の手間や失敗がなく、水道代・土代・肥料代が含まれる事を考えれば家庭菜園では合理的といえます。
ネギ類は苗の束が売ってますのでそちらを購入しましょう。

農家さんたちも苗屋さんと言って育苗を専門にやる農家さんと苗を購入して作る野菜農家さんとで分業している方が多いですので、そう考えれば抵抗もないのではないでしょうか。

ただし、これはあくまで果菜類のように1株で収穫物が何個も取れる野菜の話です。


育苗するべき野菜

キャベツや白菜などの葉菜類を同じように苗で買ったらどうなるでしょう。
例えば、キャベツはスーパーで1玉100〜300円くらいで買えると思いますが、苗もホームセンターなどでは同じくらいの値段です。
変わった品種を趣味で育てて食べてみたい、と言う方にはいいですが、少しでも家計のたしになって新鮮な野菜が食べたいと言う方には本末転倒ですよね。

そういう野菜はぜひ育苗にチャレンジしてみましょう!1袋数百円でキャベツが30玉!夢がありますよね。
塩キャベツ、千切りキャベツ、サラダと大活躍でしょう。

Extra!育苗にチャレンジ!

それでは育苗の仕方について解説していきます。

育苗するためにまずは種を蒔きます。
まく方法もいくつかあるので紹介します。

①箱まき(小さい種向き) 育苗箱というものに種まき培養土を入れて種をまく方法です。
 →すじまき 培養土に指でまっすぐ窪みをつけるように線を引き、できた窪みに種をすじ上にまく方法
 →ばらまき 箱培養土を入れた後、種を満遍なくバラバラとまき、その上に薄く培養土をかける方法
発芽後、大きくなってきたらビニールポットに移植したり、物によってはそのまま畑に植えるものもあります。

②セルトレイ(プラグトレイ) 小さい窪みが沢山ついたプラスチック製のトレイに培養土を入れてまく方法
 培養土をすり切れいっぱいにし、たっぷり水をまいた後、指で土を窪ませ種を入れます。入れ終わったら再び培養土をすり切れまで入れて水をやります。セルトレイは穴の数によって1穴あたりの大きさが決まります。野菜であれば25穴タイプなどの1穴あたりの面積が大きいものがおすすめです。

③ポットまき(大きい種向き) ビニールポットに種を数粒まく方法です。
 野菜の種でおすすめは3号(直径9cm)〜4号(直径12cm)のポットに2〜3粒ほどの種をまくのがおすすめです。
2〜3本発芽した場合は大きくなるにつれ間引いて、最終的には1本にします。

エコの観点ではこちらもおすすめ。

Point!

・種にかける土の厚みは、種の厚みの約3倍と言われています。厳密にではなく、それくらいなんだと覚えておきましょう。
・種を蒔いた後はたっぷりと水をやりましょう。ただし、勢いよくやると種が流れてしまったり、偏ってしまったりすので、ふんわりと意識して水やりをするか、薄く水を張った上に置き、底面から吸水させましょう。発芽するまでは土が乾かないように注意しましょう。

水やりはハス口があるジョーロがオススメ。

まとめ

いかがだったでしょうか?

畑に直接種をまく野菜、苗を植える野菜、苗を育てる野菜、「違いがわかった!」と思っていただけたたら幸いです。
自分のライフスタイルにあった栽培計画を立てるのに役立ててください。

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AUSTRI制作担当

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いおす

プロフィール

役目を終えた樹木たちに新たな活躍の場を。という想いの元、カトラリー・調理器具を中心に様々な木工品を提案しています。 10年程、農業全般に携わってきたため、もっと多くの人に、自然に触れてほしい、身近に感じて欲しいと思い、家庭菜園やお庭の管理など幅広い生活の知恵を発信していきます。