こんにちは!iosuです。
今回は野菜の大敵!虫食いの対策について紹介していきます。
なんだ!ケチくさいぞ!ちょっとくらい齧らせてやりゃいいじゃないか!という声もあるかもしれませんので、虫による害虫の被害をまとめてみます。
同じアブラナ科でも大根の葉を齧られても許せますが、キャベツや白菜を齧られるのは嫌ですよね。
穴が空くだけではなく、野菜は自分を守るために苦味成分を出すので食味も悪くなります。ひどい場合は葉脈だけの骨組みになってしまうこともあります。
葉ばかりではなく実など人間の可食部に被害が出てしまう場合には防除が必要です。
種から芽吹いた直後や、苗の植え付け直後など、生育初期の食害は作物が全滅するほど深刻なダメージになりますので、防除する必要があります。
直接齧るだけではなく、汁を吸うことで作物本体を弱らせてしまう害虫もいます。病気の媒介の原因にもなります。
これらが食害の主な内容です。
美味しい野菜を取るための害虫防除を紹介していきます。
家庭菜園でおすすめしたいのはこちらです。
防虫ネットや不織布を直接かけて、物理的に虫が入れないようにするやり方です。
トンネル支柱やガラス繊維のダンポールというものを使用して、ネットをかける「トンネル」や作物の上に直接かけてしまう「ベタがけ」などがあります。
種を蒔いて発芽直後の生育初期のみ食害を防ぎたい場合は、ベタがけがおすすめ
風で飛ばされないように重しを置いて隙間をなくすことが肝心です。
支柱などを使わないので、設置・撤収がお手軽なのが長所です。
生育初期だけでなく、継続的にネットを張りたい場合にはトンネルがおすすめ
ダンポールはよく曲がるので、好きな幅、好きな高さに調節しやすいので支柱におすすめです。
作物が大きくなってきてもネットにぶつからない高さで張りましょう。
↑ネットや不織布を押さえるのはこちらが安価でおすすめです。
原始的なやり方ですが、家庭菜園であればある程度の効果はあります。
早朝は温度が低く虫の動きが鈍っていますので、なるべく早い時間に周りながら取るといいでしょう。
そこらに逃しても帰ってきますので、捕殺するしかありません。
虫の種類によって様々な捕獲方法が提案されていますが、今回はお手軽なこちらを紹介します。
電池で動く、電撃ラケットです。
ウリハムシなど小さめの飛んでいってしまう、捕獲困難な虫に便利です。
作物が焼け焦げる。なんてことはないので安心してください。
農薬を使用する方法です。
農薬と一口にいっても様々な種類があります。神経系など微量の毒を使って虫を退治するもの、脱皮を阻害することで脱皮不全により退治するもの、油性の塗膜で呼吸困難にして退治するもの、などがあります。
作物・害虫によって薬を使い分ける必要があり、少なくとも2種類以上を順番に使うことで、薬剤耐性がつくのを防ぎます。
どの薬剤でも説明書をよく読み「用法・用量」をよく守って使用することが大切です。
現在では、気化・分解されやすい農薬も開発され、正しい農薬散布の基準となる「GAP」「J-GAP」
なるべく農薬を減らす「減農薬栽培」といった基準もあります。
過度に恐れずに、正しい最新の知識を調べるとスーパーで野菜を買うときの一つの目安になると思います。
ちなみに「有機野菜」は農薬を使用しない他、化成肥料も使用しない栽培方法で、「有機認証」を受けた野菜のことです。「無農薬野菜」とは違いますので、混同しないようにしましょう。
とはいえ、家庭菜園レベルで正しく記録をつけて使用するのはかえって大変でもあります。
科学農薬の他にも「アブラムシには牛乳」「ナメクジにはビール」といった民間療法的な駆除方法も様々提案されています。
楽しく収穫することが目的ですので、色々試してみて自分に合うものを見つけていきましょう。
上記の物理防除でもあげた、「トンネル」や「ベタがけ」は鳥にも有効です。豆類や穀物類などを蒔く時は、種は当然、豆を蒔くことになります。鳥さんたちが放っておくはずありませんよね。それだけではなく発芽した「子葉」も豆からできたものですので、私たちが食べてもとっても美味しいです。豆もやしのようなものです。
それが地面から「ぴょこ!ぴょこ!」と出ていれば、これは『鳥さんにどうぞ食べてください』。と言っているようなものしっかり対策をしましょう。
他にも「テグス」という細い糸を張る方法があります。トウモロコシやトマトなど作物が大きくなって、ネットがかけられない場合にもできる対策です。
コツは作物から少し離れたところから囲うように張ること、あまり近いと糸の外からクチバシを伸ばして突いてしまいます。
上空対策に2〜3本、トコトコ徒歩対策の低空に1本もあれば十分効果を発揮します。
害虫対策について書いてきましたが、最後に植物たちの健気な害虫対策についてです。
虫の被害に遭った作物たちは身を守るために苦味成分を出すことは前述しましたが、抵抗する元気もない、弱ってしまった植物たちは諦めて虫を寄せるようになると言われています。これは自分が食べられることで、他の元気な個体を残そうとする反応なのだとか。
いかがだったでしょうか?
元肥や追肥、初期の生育管理などをしてなるべく元気にすくすく育てれば、多少虫に齧られてもボロボロにまでされることは少ないです。上手に管理していきましょう。
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AUSTRI制作担当
iosu
いおす
役目を終えた樹木たちに新たな活躍の場を。という想いの元、カトラリー・調理器具を中心に様々な木工品を提案しています。 10年程、農業全般に携わってきたため、もっと多くの人に、自然に触れてほしい、身近に感じて欲しいと思い、家庭菜園やお庭の管理など幅広い生活の知恵を発信していきます。