里山を守ろうと耳にする機会も増えてきたと思いますが、里山ってなんだろう。解説していきます。
しっかりとした規定があるわけではないのですが、
落葉広葉樹を中心とする人間が管理する森・山を指すと考えています。
もちろん常緑樹もある程度必要です。
落葉広葉樹とは簡単に言うと冬に葉を落として枝だけになる木です。
常緑樹は年間通して葉がついています(葉が落ちないということではありません)
そのため冬には日がさして暖かく、夏は木陰になり涼しいのです。
きのこの原木としても利用できるクヌギやコナラ、サクラ
実を食べる事ができるクリ、カキ、ウメ
他にもシデやエノキ様々ありますが、樹種は様々な種類がある方が生物の多様性やバランスが保たれて良いです。
実を食べるのは人間だけではなく、人間の手の届かない実を鳥達が、熟しすぎや風で落ちたものを動物達が食べて種を運びます。
落ちた葉は腐葉土として利用する事ができ、落葉の下には様々な微生物や虫達が暮らす事ができます。
木は大きくなったら伐採して薪や木工品などに利用し、新しく植えるか、自然に芽吹いた物を守ることで更新します。
こうして昔から我々を含む生物達は森と共存してきたのです。
しかしながら今は薪の利用も少なくなり、森への関心が低くなってしまいました。
管理をすることを「自然じゃない!」と声を上げる人たちもいらっしゃいます。
森は管理をしないと常緑樹ばかりになり、鬱蒼として光の差さない樹海のような姿になります。
もちろんそれも森の自然な姿と言えます。
しかしそういった森ばかりでは生物は偏り、みのりも少なく、野生動物達は自然と山を追われ、人間も住みずらい場所になってしまいます。
伐採することが自体環境破壊なのではなく、森林面積を少なくしてしまう事が環境破壊に繋がると考えてください。
近年、SDGs・カーボンニュートラル・サスティナブルなどの言葉をよく耳にするようになりましたが、正しい環境教育を大人が身につけることで、子供達にもその輪は広がります。
ぜひこの機会に興味を持っていただければ幸いです。
AUSTRI制作担当
iosu
いおす
役目を終えた樹木たちに新たな活躍の場を。という想いの元、カトラリー・調理器具を中心に様々な木工品を提案しています。 10年程、農業全般に携わってきたため、もっと多くの人に、自然に触れてほしい、身近に感じて欲しいと思い、家庭菜園やお庭の管理など幅広い生活の知恵を発信していきます。